聞き流すだけでは英語を話せるようにはならない現実

 

これまでずっと、どこかの時点で書かなければと考えていただことがあり、今回書いてみることにしました。

英語上達の全体的な考え方は、以前、「エイゴル年齢別英語学習法」で書いておりますのでご覧ください。

その時は、まだ、確証が持てなかったのですが、今回多くのインタビューを経て自信をもてるようになったので、書いてみることにしました。

それは、「英語を聞き流していれば、ある日突然英語が話せるようになる」ということは、真実か否かです。

結論から申し上げますと、

「もし基本的な英語の文法を理解できておらず、また、現時点でほとんど英語を組み立てながら話すことができないのであれば、いくら英語を聞き流していて、そして、もし、それらを聴き取れるようになったとしても、決して、自然に話せるようにはなりません」

その理由をいろいろなところで説明している書籍やサイトがありますが、理屈はその方たちに任せて、私はある事実をお伝えしたいと思います。

フィリピンでは、家にテレビがあるような家庭で育った子どもたちは、基本的に英語の映画やニュースを自然に理解できるようになります。

ヒアリングは特に難しい単語でなければ、私たち日本人が日本語の映画を観るように観ています。

もちろん、例えば、政治に関する難しい議論に出てくる単語はなどは理解できないこともありますが、彼らは娯楽映画などは難なく聴き取れます。

しかし、そんな英語が聴き取れるフィリピンの人でも、英語をきちんと学校で勉強しなかった人は、英語がきちんと話せないという事実があります。
私は、このことを書くために、英語が聴けても話せない多くのフィリピンの人にヒアリングをしました。

しかし、そのしゃべれない人も、しゃべれる人も、いずれも明確な理由は説明できませんでした。
彼らの説明を簡単にまとめて言うと「ちゃんと学校で勉強してこなかったから」ということで落ち着きます。

私は、英語の映画やニュースを平気で聴き取れるのに、英語が喋れないフィリピンの人たちに何度も尋ねました。

「英語が聴き取れれば、自然に話せるようになると思うんだけど、どうして、あなたは、聴き取れるのに話せないの?」と。

英語をきちんと話せない人に共通している特長は以下のとおりです。

・大学を4年間卒業していない(=大学での授業は多くは英語で行われますが、十分経験していない)
・大学に行くまでの学校(中学=高校)で英語をまじめに勉強しなかった。

もちろん、上の条件を満たしていなくとも、自分で英語が好きで勉強したり、環境が英語を話すことを必要とした場合での例外はあります。
もちろん、彼らが英語を話せないと言っても、日本人よりは、平気で英語を話そうとはします。

つまり、カタコト英語は誰でも話せます。

ただ、その文法はひどいことがあります。

ひどい場合は、日本語で言えば、「私、来る、病院、薬もらい、昨日」といったような感じかと思います。
ややこしい話でなければ、意味は通じますが、とても英会話ができるとは言えません。
しかし、彼らは、難なく英語の映画や歌は聴き取れるのです。

つまり、いくら聴き取れるようになっても、話せるようにはならないというフィリピンの人々における事実が、このことを実証的に語っているのです。
この事実を頭の片隅に置いていただきたいと思ってここに書かせていただきました。

エイゴル
藤井